抜け毛改善率が98%という高い効果を持つプロペシアは、世界で初めて登場した服用するタイプのAGA治療薬です。
プロペシア・ジェネリックは日本の製薬会社からも発売されていますが、通販で安く購入できる海外製のジェネリックはとくに人気があります。
具体的な効果や飲み方、また注意点にも注目してみましょう。
プロペシア・ジェネリックの効果
悪玉男性ホルモンの働きを抑え、抜け毛症状を改善します
AGA(男性型脱毛症)を引き起こす主な原因は、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる悪玉男性ホルモンです。
5αリダクターゼという酵素の働きでDHTが生成されると、毛乳頭細胞のレセプター(受容体)と結合して脱毛因子が増え、毛根を萎縮させます。
するとヘアサイクルが乱れ、薄毛・抜け毛といった症状が起こるのです。
プロペシアの有効成分フィナステリドは、DHTの生成に関わる5αリダクターゼを阻害する働きを持ちます。
脱毛因子の増加を防止して抜け毛を食い止められるのです。
日本皮膚科学会によるとプロペシアの有効性は最高評価のA判定。
とくに髪の生え際・頭頂部の症状に効果があるとされています。
フィンペシア、フィナクス、エフペシアなどはフィナステリドを有効成分とするプロペシア・ジェネリックです。
いずれもプロペシアと同等の効果が得られます。
効果が出るまでに6ヶ月ほどかかります
フィナステリドが脱毛因子の増加を抑えると、乱れたヘアサイクルは一度リセットされます。
ヘアサイクルとは髪が生えてから抜け、また生えてくる周期のこと。
成長期→退行期→休止期の段階を繰り返しています。
・成長期(新しい髪が成長する段階/約2~6年)
・退行期(髪の成長が弱まる段階/約2週間)
・休止期(髪の成長が止まって抜け落ちる段階/約3~4ヶ月)
AGAの場合、成長期が極端に短くなっています。
髪が育たないまま抜けてしまうため、薄毛が際立ってしまうのです。
ヘアサイクルがリセットされると、成長期の髪が生えてくる準備のために、一時的に抜け毛が増えます(初期脱毛)。
フィナステリドの効果を実感できるのは、初期脱毛が治まってヘアサイクルが正常化されたあと。
プロペシア・ジェネリックの服用から効果が出るまでには6ヶ月~1年ほどの期間が必要です。
効果には個人差があるものの、プロペシアの臨床試験では80%以上の男性に脱毛症状の改善が認められています。
最低でも半年は服用を継続するようにしましょう。
ミノキシジルとの併用がより効果的です
フィナステリドの特長は抜け毛防止に効果があるということ。
抜け毛が進むと頭皮が透けて見え、薄毛症状が際立ってしまいます。
早めにプロペシア・ジェネリックによる治療を始めることで、AGAの進行を抑えられるのです。
しかしAGAの症状改善という点においては、フィナステリドだけでは物足りないといえます。
なぜならフィナステリドには発毛効果があまり期待できないためです。
脱毛因子を作らせない働きでヘアサイクルが正常化されても、発毛効果は得られません。
より効率的な治療を望むのであれば、フィナステリドと一緒にミノキシジル製剤を使用する方法があります。
ミノキシジルは発毛効果が認められているAGA治療薬です。
市販の育毛剤にも配合されているポピュラーな成分で、血行促進作用によって頭皮の血流を改善する効果があります。
頭皮の血行不良によって毛根に栄養が行き届かなくなると、髪の成長を妨げる要因になってしまいます。
ミノキシジルは血行促進だけでなく、毛乳頭細胞の活性化にも効果があるため、育毛・発毛が期待できるのです。
フィナステリドとミノキシジルを併用することで、ヘアサイクルを正常化して抜け毛を防ぎながら、髪の成長を促せます。
ミノキシジルには外用薬と内服薬がありますが、内服薬は日本で取り扱われていないため、海外医薬品の通販での購入が必要です。
プロペシア・ジェネリックの飲み方(服用方法)
フィナステリドとして0.2mgを1日1回服用します
成人は通常、1日1回の服用を継続して行ないます。
1日最大1mgまでの服用が可能ですが、フィナステリド製剤を初めて使用する場合は0.2mgから飲むようにしましょう。
多く服用しても効果が増強されるわけではありません。
また有効成分はおよそ24時間体内に残りますが、血中濃度を一定に保つことで効果の持続性が増すため、毎日決まった時間に飲むのがベストです。
時間帯は指定されていませんが、就寝前や起床後、入浴後など習慣化しやすいタイミングでプロペシア・ジェネリックを服用してください。
食前・食後でも服用できます
フィンペシア、フィナクス、エフペシアなどのフィナステリド製剤は、食事の影響を受けません。
そのため食前・食後、朝・昼・晩、いつでも好きなタイミングで服用できます。
服用を忘れない時間帯やタイミングを自分で決めておくと安心です。
飲み忘れた場合
プロペシア・ジェネリックを1日でも飲み忘れると、1日分の効果がなくなってしまいます。
そのためしっかりと時間を決めて飲むよう気をつけましょう。
万が一飲み忘れがあった場合も追加で服用してはいけません。
用量を超えて服用すると強い副作用が出る恐れがあります。
もし翌日飲み忘れに気付いたのであれば、当日分からまた連日の服用を始めてください。
プロペシア・ジェネリックの副作用と注意点
性欲減退、勃起障害、射精障害などの副作用が報告されています
プロペシアが開発されたきっかけは、前立腺肥大の治療薬の研究中、AGAへの有効性が発見されたこと。
脱毛因子の生成を抑制する過程で男性ホルモンに影響を及ぼすため、性欲減退など男性機能を抑制する副作用が確認されています。
また重篤な副作用としては肝機能障害・アレルギー反応などが挙げられます。
もしも服用後に異常があればすぐ医療機関を受診してください。
AGA以外の脱毛症状には効果がありません
プロペシア・ジェネリックは女性の薄毛、円形脱毛症、脂漏性脱毛症など、AGA以外の脱毛症の治療には適していません。
それぞれ専門的な治療を受ける必要があります。
また肝疾患を患っている人もフィナステリド製剤の服用に注意が必要です。
女性や子どもが錠剤を触ってはいけません
フィナステリドは妊娠中の女性や子どもが触れてはいけません。
皮膚から成分が吸収されると、妊活や妊娠、胎児の成長に影響を及ぼす恐れがあります。
プロペシア・ジェネリックを服用中の男性と性交も推奨されていないため、心配であればかかりつけ医にAGA治療中の性交・妊活について相談してください。
妊娠中の女性はとくに注意が必要です。
フィナステリドの影響により、男子胎児の生殖器障害が起こる恐れがあります。
プロペシア・ジェネリックの服用時には錠剤を割って用量を調整する方法がありますが、その際には粉末が散乱しないよう配慮し、密封できる容器などで錠剤を保存しましょう。