アイピル|緊急避妊薬|アフターピル|効果・飲み方

アイピル
アイピルは、有名な緊急避妊薬・ノルレボのジェネリック医薬品です。
ノルレボはWHO(世界保健機構)で、緊急避妊のエッセンシャルドラッグとして指定されています。
性行為後12時間以内に服用すれば、99%の妊娠阻止率効果が得られます。
世界50ヶ国で販売され、日本では産婦人科で処方薬として使用されています。
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アイピルとは?

アイピルは、ノルレボのジェネリック医薬品です。
ノルレボと同じ有効成分が配合されており、副作用が少なく安全性に優れたアフターピルです。
・避妊道具(コンドーム)が破れていた
・避妊をせずに性行為を行なってしまった
・ピルを飲み忘れていた
・予期せぬ膣内射精があった
などの場合に使用するアフターピルです。
性行為後、72時間以内に服用することで妊娠を予防します。

有効成分・レボノルゲストレルの、受精卵を作らせない・受精卵を子宮内膜で着床させない働きによって避妊を行ないます。
産婦人科で処方されるノルレボは、1錠3,500円~となっていますがアイピルは1錠1,190円とお財布に優しい金額となっています。

アイピルは性行為後24時間以内に服用することで、妊娠阻止率が上がります。
いかに早く服用できるかが避妊へのカギになるので、アイピルをいつでも服用できるように事前に準備することをお勧めします。
アイピルは製造から約2年間、長期使用できるため常備しておくこともできます。

アイピルの効果

2つの作用で妊娠を阻止!
アイピルはホルモンバランスを変化させて、排卵をコントロールし妊娠を回避します。
有効成分・レボノルゲストレルは、黄体ホルモン(女性ホルモン)です。
黄体ホルモンの作用によって、排卵を阻止します。また、既に受精卵となっている場合でも着床しずらくさせる作用で避妊が望めます。

【妊娠のメカニズム】
妊娠は卵子と精子が受精して、子宮内膜に着床し起こります。
排卵期が近づくと、
・子宮内膜が厚くなってくる
・精子が子宮に入りやすいように、子宮頚管粘膜が大量に分泌
・脳にある視床下部からFSH(卵胞刺激ホルモン)と、LH(黄体化ホルモン)が分泌され排卵が起きます。

性行為によって子宮内に射精された精子が、子宮頚管粘膜を通り抜け卵管にいる卵子と出会い受精。
受精卵は分裂を繰り返しながら、子宮内膜にたどり着き着床すると妊娠が成立します。

アイピルは排卵を抑制

アイピルを服用すると、排卵に必要な黄体ホルモンの分泌が減少します。
排卵に必要な段階に到達するのが遅れ、排卵の時期を遅くしたり肺胞が変化して排卵自体を防ぎます。

有効成分・レボノルゲストレルによって子宮内膜の成長が促されます。
子宮内膜を早く増やして剥がれ落すことで、受精卵が子宮内膜に到達するときには着床に適さない状態にもっていきます。

アイピルは受精卵を着床しづらくさせる

アイピルを服用する前に、すでに排卵している可能性はあります。
卵子と精子が出会い、受精卵になった場合にもアイピルは避妊効果を発揮します。
また子宮内膜の増殖を抑えることで、受精卵が子宮内膜に着床しづらくさせる効果があります。

卵子は排出されてから、24時間しか働けません。
精子と24時間以内に出会わないと、受精卵にはならないのです。
こうして受精卵になれなかったり、受精卵が着床しなかったりした場合は子宮内膜が剥がれ落ちます。
アイピルを服用して、数日~数週間以内に約7割の方に「消退出血」が現れます。
消退出血が現れると、避妊が成功したといえます。

アイピルの飲み方

服用可能年齢 制限なし
服用量 1回1錠
服用タイミング 性行為後72時間以内
服用回数 1回のみ

性行為後72時間以内に1錠(1.5mg)を服用しましょう
アイピルは避妊が失敗した性行為後、1錠を水またはぬるま湯で服用しましょう。
アイピルの服用は、早ければ早いほど高い避妊率が望めます。
性行為から時間が経つにつれて避妊率も低下します。

【アイピル・時間別避妊効果】
・性行為後、24時間以内の服用で99.5%
・性行為後、24~48時間以内の服用で98.0%
・性行為後、48~72時間以内の服用で97.0%
・性行為後、72~120時間以内の服用で63.0%
性行為から3日以上経つと、著しく避妊効果が下がってしまいます。
アイピルは早く服用することで、高い避妊効果が望めます。

妊娠中に飲んでも大丈夫?

レボノルゲストレルを服用しても、胎児に影響はないとされています。
WHOでは、授乳中の服用も認められているので安全な薬です。
後から妊娠が発覚した時や、24時間以内に授乳してしまっても問題はありません。

しかし、有効成分・レボノルゲストレルの注意事項に、妊娠中は飲まないことや授乳中は服用後24時間は授乳を避けることとあります。
なるべく、妊娠中や服用後に授乳することは避けましょう。
気になる人は、医療機関を受診してください。

アイピルの副作用と禁忌

アイピルを服用した女性に一番多い副作用は吐き気です。
一度に多量の女性ホルモンを服用したことによって、ホルモンバランスが乱れて起こります。
体に異常を感じた場合は、服用を止めて医師の診察を受けましょう。
服用して、2時間以内はなるべく吐かないでください。
2時間以内に嘔吐してしまうと、薬の成分が吸収されず避妊効果が十分に得られません。
2時間以上経たずに吐いてしまった場合は、追加でもう1錠服用しましょう。

他にも、
頭痛、浮動性めまい、不安、傾眠体位性めまい、不正子宮出血、月経過多、月経遅、消退出血、悪心、下腹部痛、嘔吐、腹痛、貧血、倦怠感、口渇、熱感、疲労、異常感、乳房圧痛、末梢性浮腫などの副作用が報告されています。

アイピルを服用できない人

喫煙が習慣になっている人は、アイピルの服用に注意しなくてはなりません。
アイピルを服用できない人の中には、「35歳以上で1日の喫煙数が15本以上の方」が含まれます。
なぜなら、血栓症を併発する恐れがあるからです。
血栓症とは、血管の中で血液が固まってしまい流れなくなる疾患。
タバコを吸う人は、血栓症になるリスクが高くなっています。
血栓症は稀に現れる病気ですが、喫煙者がアイピルを服用する場合は医師又は薬剤師に相談してから服用しましょう。

・妊娠中の服用は避けましょう
・授乳中の方は、服用して24時間以上空けてから授乳してください
・前兆を伴う片頭痛を持っている
・手術後4週間以内の方
・激しい頭痛や片頭痛がある、目がかすむことがある
・低用量ピルや女性ホルモン剤でアレルギー症状を起こしたことがある
・乳がん、子宮がん、その他の癌と診断されたことがある
・妊娠中に黄疸、持続的な痒み、ヘルペスにかかったことがある
・高血圧の方
・脂質代謝異常(高脂血症)やコレステロール、中性脂肪が高い
・喘息持ち
・血栓性静脈炎、肺塞栓症、冠動脈疾患、脳血管障害、心臓病、腎臓病、糖尿病、腫瘍性大腸炎、うつ病、てんかん、リン脂質体症候群などの自己免疫性疾患、などの病気にかかったことがある

併用注意薬

アイピルと一緒に併用すると、アイピルの効果を増強させる薬があります。
薬の効果が増強するのはいいことでは?と思うかもしれません。
しかしここでいう「薬の効果の増強」とは、強く効きすぎて副作用が大きく出る可能性があるということです。
体に大きく負担をかける場合もあります。
服用中の薬がある場合は、医師または薬剤師に相談してから服用しましょう。

【アイピルの効果を減弱させる薬】
・抗生物質(ペニシリン系・テトラサイクリン系)
・抗てんかん薬(バルビツール酸系・ヒダントイン系)
・精神刺激剤(モダフィニル)
・抗結核薬(リファンピシン、リファブチン)
・抗HIV薬(非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬・HIVプロテアーゼ阻害薬)
【アイピルの効果を増強させる薬】
・解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン)
・抗真菌薬(フルコナゾール・ボリコナゾール)
【アイピルによって効果が減弱する薬】
・解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン)
・モルヒネ
・血糖降下薬
【アイピルによって効果が増強する薬】
・ 三環系うつ剤
・免疫抑制剤(シクロスポリン)
・副腎皮質ステロイド