ハイプロンを飲む前に知っておきたい副作用

ハイプロンの副作用
ハイプロンは睡眠薬・ソナタのジェネリック医薬品です。
非ベンゾジアゼピン系に分類され、依存性や副作用が少ないと言われています。

しかしハイプロンも薬です。
副作用や依存性が全くないとは言い切れません。
・服用後の記憶が無くなってしまう
・間違った飲み方をすると依存する
・お酒と併用すると、副作用がつよくなってしまう
などの症状がでる可能性があります。

ハイプロンを服用する前に、副作用と対策を知っておきましょう。

ハイプロンを飲むと、記憶が抜け落ちる?

記憶がごっそりと抜け落ちてしまう健忘という副作用があります。
ハイプロンは超短期型に分類され、健忘が比較的起こりやすくなっています。

薬の作用が急に強くなると健忘が発現しやすく、飲んだ後の記憶がごっそり抜けおちるため前向性健忘と言われています。
中途半端に覚醒してしまい、脳内の記憶に関わる部分が正常に働くことができず記憶ができなくなってしまいます。

前向性健忘は超短時間型の睡眠薬に出やすい副作用で、薬の服用量が多かったりお酒と併用して服用したりすると生じやすいのです。

朝起きると記憶にないメールや電話の履歴があったり、食べた覚えがないお菓子のゴミが捨てられていたり夢遊病のような症状が起きてしまいます。

服用する前の健忘対策とは?

自分がした行動が思い出せないのは怖いですよね。
健忘のリスクを下げるためには、アルコールと睡眠薬を併用しないことが大切です。

お酒と併用して飲んでしまうと、薬の効果が強くなってしまうことがあります。
前向性健忘を生じやすくなってしまうため、ハイプロンを飲む日はアルコールは控えましょう。

健忘は必ずしも防げるものではありません。
中途半端に覚醒している状態で危険な状況に合わないためにも、対策が必要になります。

薬を服用した後に車の運転や機械の操作は大変危険です。
睡眠薬を飲んだ後に車の運転をしてしまい、交通事故を起こしたケースも報告されています。
予定がある場合や運転をしないといけない場合は服用をやめて、必ず就寝前に飲みましょう。

ハイプロンを飲むと依存する?

ハイプロンの依存
睡眠薬を飲むと、依存してしまいそうで怖いという方が多いと思います。
ハイプロンは非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬なので、依存しにくいと言われていますが長期間服用すると、依存が形成されやすくなってしまいます。

依存には3つの種類があります。
【3つの依存】
・精神依存
不眠の症状が改善されても薬がないと不安になり睡眠薬の服用をやめられなくなってしまう依存です。
睡眠薬が必要ない状態でも、服用してしまうことで負のスパイラルに陥ってしまいます。

・身体的依存
体が薬のある状態に慣れてしまう身体的依存。
服用を急にやめてしまうと、バランスが崩れて不眠の症状が悪化してしまいます。

・耐性
体が薬の作用に慣れてしまう事を耐性と言います。
決められた量よりも多く服用してしまい、身体的依存へ繋がることもあります。

依存しないための3ヶ条

ハイプロンは依存しにくいと言われていますが、絶対に依存しない!というわけではありません。
服用量を増やしてしまったり、乱用したりすると依存する確率はグッと上がります。

【依存を予防する3ヶ条】
・薬の量を守る
薬は服用量が決まっています。
むやみに増量すると、身体的依存になったり耐性がついてしまったりするので薬の用法、用量は守りましょう。

・アルコールとは一緒に服用しない
アルコールは薬の作用を強くしてしまいます。
耐性が作られやすくなったり、依存性が高まるので絶対に併用しないでください。

・不眠の症状が改善されたら減薬する
症状が改善されたからと、急に服用を止めるのは危険です。
不安になり精神的依存を引き起こす可能性があります。
不眠の症状が改善されたら、徐々に薬の服用量を減らしましょう。

お酒と一緒に飲むと副作用が強くなる!

アルコールとハイプロンを併用すると、副作用が強く出てしまいます。
ハイプロンもアルコールも肝臓で分解されるため、併用してしまうと肝臓の分解が間に合わなくなってしまいます。
睡眠薬やお酒が効きやすくなったり、薬の成分が翌朝まで残ってしまったりと危険です。

またハイプロンもアルコールも脳の中枢神経の働きを抑える作用があり、併用することで脳の機能が低下。
前向性健忘が出やすくなってしまうのです。

睡眠薬と併用すると、アルコール依存も引き起こしてしまう可能性もあります。
併用することで耐性ができてしまい、体が慣れてしまうのです。
結果的にアルコールを飲む量が増えてしまい、精神的・身体的に両方に依存してしまいます。

睡眠薬とアルコールの併用は副作用を強くさせ、依存性を高めてしまいます。
絶対に併用するのは止めましょう。

ハイプロンは用法・用量を守って正しく服用しましょう。