挿入前に射精してしまう、入れてすぐにイッてしまう、予想外のタイミングで達してしまう。
自分で射精をコントロールできない人は早漏かもしれません。
早漏の定義や早漏になる原因、早漏の改善方法を確認しましょう。
早漏とは
早漏とは、射精が過度に早くなってしまうことをいいます。
膣内挿入後、我慢できずに射精してしまうまでの時間が30秒や1~3分と言われていたり、女性視点では自分が満足する前に相手の男性がイッてしまう状態を早漏と感じています。
早漏の定義はさまざまですが、第103回国米泌尿器科学会(AUA)の年次総会において、国際的に次のように定義づけられました。
・射精をコントロールできないことで精神的負担を感じている。また性行為そのものを避けている。
挿入後すぐに射精に至ってしまうことはもちろんのこと、挿入前でも自分の意思とは別で射精してしまうと早漏と判断されます。
早漏は射精のタイミングだけでなく、男性側が射精に対してストレスを感じている場合もあてはまるのです。
早漏の原因
早漏は先天的な場合もありますが、ほとんどが後天的に発症します。
性行為時に射精が早まってしまうのにはいくつかの原因があります。
・過敏性早漏
・心因性早漏
・衰弱性早漏
年齢を重ねることで起こる早漏です。
一定の年齢を過ぎると挿入時間が短くなるのは衰弱性早漏を発症しているからです。
・過敏性早漏
ペニスが刺激に敏感である場合に起こる早漏です。
特に普段から亀頭が覆われている包茎の人に多く見られます。
・心因性早漏
ストレスやトラウマからくる早漏です。
性行為に対する精神的負担はもちろんのこと、社会生活や私生活での悩みも早漏に繋がります。
早漏の原因を引き起こす要因はさまざまであり、男性なら誰しも早漏になる可能性があります。
早漏の仕組み
早漏の原因である過敏性早漏・心因性早漏・衰弱性早漏はそれぞれ早漏となる仕組みが異なります。
・衰弱性早漏
射精をコントロールする際には「射精管閉鎖筋」という筋肉を使いますが、年齢とともに筋力が落ちていき、コントロールができなくなります。
・過敏性早漏
ペニスが刺激を感じやすく、少しの刺激で射精中枢が反応して射精に至ってしまいます。
・心因性早漏
精神的負担により交感神経が活発になり、脳が興奮状態になることで射精の我慢が効かなくなります。
早漏改善方法
早漏の改善方法はいろいろあり、原因によっても対策が変わってきます。
自分でできる対策や、パートナーや専門医とともに行う対策、医薬品を使用する対策などがあり、自分に合った改善方法を試してみましょう。
衰弱性早漏
射精を調整する筋力の衰えによって起こる衰弱性早漏は、筋力をUPすることで改善可能です。
射精管閉鎖筋は直接的に鍛えることは難しいため、PC筋の筋トレがオススメ。
PC筋とは尿道や肛門からの排泄をコントロールする筋肉であり、勃起時にも必要な筋肉です。
肛門をキュッと締めたり緩めたりすることで鍛えらます。
5秒締めて5秒緩めるスタンダードトレーニングや、キュッキュッとテンポよく締める瞬発力トレーニングが効果的です。
PC筋は射精管閉鎖筋の近くにあるため、PC筋を鍛えることで自然と射精管閉鎖筋も鍛えられます。
過敏性早漏
ペニスの敏感さが原因の過敏性早漏。
改善方法は大きく分けて2つあります。
1つ目が刺激に慣れる方法です。
ストップ・スタート法やスクイーズ・テクニック法などがあります。
ストップ・スタート法は自慰行為によって行う方法。
自慰行為をしながら快感を感じ、射精が近くなったら手を休め、射精の波が落ち着いたら再度自慰行為を再開します。
スクイーズ・テクニック法はパートナーに協力してもらい行う方法。
4段階に分けて刺激を強くしていきます。
1段階目はパートナーにペニスを触ってもらいます。
2段階目はパートナーが上位から主導となり挿入を行います。この時は挿入のみで動きません。
3段階目はパートナーを上位にしたまま男性のみが腰を動かします。
4段階目はお互いに横になり、男性が後ろからパートナーへと挿入します。
ストップ・スタート法やスクイーズ・テクニック法は刺激に強弱をつけたり、刺激に段階をつけたりすることで慣らしていきます。
2つ目は刺激を感じにくくする方法です。
リドカインを有効成分に配合している塗るタイプの早漏改善薬を使用します。
リドカインは医療現場でも使用されている局部麻酔薬の成分です。
ペニスに塗布することで塗った周辺の感覚を鈍くしてくれます。
心因性早漏
ストレスやトラウマによって起こる心因性早漏の改善方法は2つあります。
1つ目はカウンセリング。
人にストレスやトラウマを話すことで悩みを解消したり克服します。
専門医はもちろんのこと、パートナーに話すこともいいでしょう。
この時、根本的なストレスやトラウマを話したくないという人は、早漏である事実を打ち明けるだけでも余計な負担が減ります。
しかしカウンセリングだけでは大きな効果は得られにくく、他の方法と並行して早漏改善を行うことをオススメします。
2つ目は内服タイプの早漏改善薬の使用です。
心因性早漏では、精神的負担から脳が興奮状態に陥り射精をコントロールできなくなります。
早漏改善薬は幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの脳内量を増やす働きがあります。
セロトニンは興奮を落ち着かせる作用があり、射精をコントロールしやすくする手助けをしてくれるのです。
特に性行為のトラウマによる早漏の場合は、成功体験を重ねることが重要です。
まずは早漏改善薬を服用して長く挿入できるという実感を得ることで、トラウマを克服して治療薬なしでの長い時間の挿入が可能となります。