ご挨拶

 日本医工学治療学会第35回学術大会の開催を担当させていただくことになり、身にあまる光栄と、伝統ある学会の学術大会が実り多い大会となるよう願っております。
 今回のテーマは、「 次世代へつなぐ医工学治療」としました。学会が発足した頃と比べ医学の進歩により、医工学治療領域も大きく変化してきています。このような時に、医工学治療の現状と、今後、開発される新たな治療法を模索し、医工学治療の未来を考える学術大会を目指しております。
 医工学治療機器に求められるのは現場のニーズにあった研究と開発、改良と最適化であります。医工学的知識と技術は、主に計測・診断に応用されモニタリング技術が多かったのに対して、最近では治療手段として広く応用されるようになり治療技術として展開しています。医療機器には高い信頼性、継続性、安全性も求められていますが、これを実用化し、医療に貢献するためには、医療者、そして医療機器を開発、製造する企業の連携が必要となります。
 医療機器関連事業者、大学その他の研究機関及び医療関係者の連携により、医療現場では高度な技術を活用した医療の需要にきめ細かく対応した先進的な医療機器と技術が創出され、診断や治療に大きな役割を果たしています。今後、医工学治療の発展には工学技術と先端的な計測分析技術等、医療現場のニーズとマッチングさせることであり、応用研究・試作開発の加速を容易にし、臨床現場での評価を経て、医療機器として実用化させるための橋渡しとなる本学会の役割は極めて重要となります。
 このように医工学の未来はこれまでにない発想や従来のやり方の中からアイディアが生まれ、そこにニーズと技術が加わり新たな治療技術の展開へとつながるものと期待しております。本学術大会は医工学治療に関わる多くの専門領域の方々と議論できる絶好の機会でもあります。
 東京での学術大会が、医工学治療の新たな展開の機会となりますよう、皆様方の参加をお待ちしております。

2018年2月吉日

日本医工学治療学会35回学術大会
大会長 金子岩和
(東京女子医科大学 臨床工学部)